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名前をつけてやる/スピッツ

やたらと忙しかったんですが、ようやく落ち着きました。
タイムトラベラーが年内に完結…するといいな…

何やかんややってるうちにスピッツも新譜出したことだし、2ndであるこのアルバムのレビューを。



 スピッツ(草野マサムネ)の楽曲は最近素直な方向に向かってきています。
過去の曲へのアンチテーゼなんかも見えてきたりしてそれはそれで面白いんですが、やはり初期~中期のスピッツには「ひねくれ」「不条理」などのキーワードが似合います。

 世間でもてはやされているものから遠くへ遠くへ逃れよう、歯向かおうとしているようにも見え、そのスタンスはそのまま歌詞の世界観に現れたり、ポップな曲に過激な歌詞をつけたりするといった表現方法に現れています。

 まぁスピッツ論は語りだしたらキリがないので、そろそろこの『名前をつけてやる』の中身に入りましょう。

 1st『スピッツ』では顕著だった不可思議な世界観は、ここでも顕在。
ただ、幾分かとっつきやすくはなっています。
スピッツのファンの中にはこの一枚をベストに挙げる人も少なくないようですが、スピッツならではの「ポップだけど意味深」というのを最も顕著に感じることのできるアルバムだからかもしれません。

 スピッツの全アルバム中最も短く、あまり派手さも感じない一枚ですが、デビューから二枚目ということで肩の力が抜けたのか、1stの固さも抜けた観があります。
次への繋がりとしては、唯一のシングルであるラストの『魔女旅に出る』のストリングスアレンジがミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』を予感させるくらいで、中期の作品に見られるどこか不健全な空気はあまり感じられません(隠れているだけかもしれませんが)。


◆Pick Up 3 Numbers
08.待ちあわせ

 普通、曲のタイトルってのは曲の全体を包括してつけるものじゃないですか。
しかしこの曲は、そういう常識を突き破っています。
だって歌い出しの歌詞が『だけど君は来ない待ちあわせの星へ 約束した場所へ』ですからね。タイトルが分かってないと、『だけど』の意味が分からないわけです。

 モチーフが失恋・別れであることは分かるんですが、それでも待ち合わせが『星』でだったり『百万年前』だったり、解釈の仕方はいろいろありそうです。


10.恋のうた

 タイトルはど真ん中ストライクで、歌詞もとりあえずは他の曲と比べると普通です。
しかし引っ掛かるのが、何度も繰り返されるこのフレーズ。

『きのうよりも あしたよりも/今の君が恋しいから』

 ラブソングの定番としては、「これからもずっと愛していくよ」など、未来への展望が示されるわけですが、この曲では明日をあっさりと否定しています。『君と出会えたことを僕/ずっと大事にしたいから』とは言っていますが、これはあくまで「僕」一人の未来であり、二人の未来は完全に無視されているんです。
スピッツが描く「僕」「俺」は基本身勝手なんですが、この曲はそれを示す好例と言えるでしょう。


01.ウサギのバイク

 この曲を書いたマサムネ自身も絶賛してましたねコレ。
名曲っていうのは何も壮大な曲・派手な曲ばかりではなく、こういうさりげない曲の中にもあるんです。こんな曲作れたらカッコいいだろうなぁ。
個人的に、アコギとエレキの絡みが垂涎モノ。


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